罪人として対馬に流された元鎌倉御家人・朽井迅三郎、彼はこの地に迫る脅威——大国・大元ウルスの侵略を知ることとなる。九州・大宰府より援軍が来るまでの七日間、圧倒的な物量で対馬を侵攻する蒙古軍に対し、島民たちを生き延びさせるため、迅三郎は対馬地頭代・宗家の姫である輝日をはじめとした対馬の人々の想いを背負い、絶望的な戦いに身を投じることとなる。中世日本を揺るがす大事件「元寇」——その始まりを島民たちだけでなく、幕府、御家人、蒙古、高麗などの思惑や願いを絡め、それぞれの視点で描いた斬新な本格歴史大河ロマンが、今ここに描かれる!